2020年8月23日日曜日

ジャンクの救済 22-024

 3歳のお祝い着の古典的な花模様と裏地の紅絹から一足。
 

22-024

¥4,000 (税込)
靴のサイズ 22 - 23.5 cm 程度の方にお薦めです

 

なんと福祉ショップの店頭にお振袖がぶら下がっていました。

え、まさか、と手に取ってみたら、

かなり古くて、あちこち汚れやシミも。

ずうっと仕舞い込んでいたけれど、

今更使いようがないと諦めて寄付されたんだ、と勝手に物語を創作。

素敵に蘇らせようと張り切って、タダ同然でいただいてきましたが、

なかなか難しいプロジェクトになりました。

 

たっぷり丈上げされたお振袖



 

ほどく前にまず洗濯

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

表地の地色のピンクが

どぎついというわけではないにしても、

悲しいほど古臭いんです。

「古式ゆかしい」「独特の味わい」

「Vintage ビンテージ」「Antique アンティーク」「Retro レトロ」など、

語彙を駆使してみても

褒めるのは、かなりの苦労です。

ぶっちゃけ

もう利用価値を失ってしまったがらくた、

「Junk ジャンク」が正しい用語という気がします。

 

このレトロなピンクと赤の組み合わせの台に

赤系統の鼻緒を合わせても絶対無理だと悟って、

例の如く、あれもダメ、これもイマイチと、在庫の棚卸が始まりました。 

 

幸運な最終当選者はこの方です!


リバティプリントの優しい淡い花模様

以前 24-014に使って半分残っていた薄茶の端切れです。

24-014

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リバティプリントの力で、

桃色ジャンクを救済できましたでしょうか。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020年8月3日月曜日

浮き出し涼しく 25-016

マスク作りが先行してしまった浴衣。
やっと草履になりました。

25-016

¥4,000 (税込)
靴のサイズ 25 - 26.5 cm 程度の方にお薦めです



鹿の子絞りとはいきませんが
涼しげなエンボス加工の浴衣地です。
左右対称でも規則的でもない曲線3本がのたくった柄行き。
伝統柄の立枠と呼ぶのはちょっと無理です。
編み込んだときに柄が出る部分を爪先部に集めました、、、
言われないとわからない、という
苦労の割にパッとしないな、の例が増えました。

それでも鼻緒には曲線柄を出せたので、
作者の自己満足がかなり充足されました。


浴衣生地は台だけに使って
鼻緒は別素材というのが普通の使い方ですが、
本作品は台と鼻緒も採りました。 

どうせのことに前緒も同素材にしようかとも思いましたが、
やっぱりアクセントが欲しい。
浴衣の紺に会うテッパンの色といえば赤ですが
あえて外そうとしたら、
例によって在庫の棚卸しが始まってしまいました。
黄色かなあ、思い切ってくすんだ緑か、
と、あれこれ楽しく悩んだ結果、『当選』は
撫子色というか石竹色というか、明るく鮮やかなピンク。
前身はお羽織です。
こちらも浮き出し模様になった押し型加工の素材です。

前緒だけの賛助出演にも涼しい凹凸を持ってきて
全体のトーン?が『涼』で揃いました。








25センチサイズは大抵は男性向きなのですが、
ピンクの前緒を気に入っていただけるとうれしいです。
 

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