2017年8月31日木曜日

鼻緒にしようか?台にするか?

ほんとに可愛い!としか言いようのない
3歳のお祝い着。

うしろ
















短冊にして台に編込んじゃうと
華やかな柄は消えてしまう上に
そもそも1足分に足りるかどうか分からない量です。

では是非鼻緒に、と言っても
柄の配置を考えると何本とれるか分からなくて
歩留まりがとっても悪そう。

取り扱い表示は水洗い不可、ドライも不可です。
これじゃあ一回着たらおしまいという感じ!

『美しく仕上げるため、着色に一部顔料を使用しておりますから、
水に濡らさないで下さい。』
というちと仰々しい注意書きもついています。

短冊に切る前にとにかく洗濯。
どこに塗ってあったか分かりませんが
顔料は落ちたかな。

後ろ身ごろに金糸の縫い取りがありますが、
この部分は洗ったら縮んだので、
ヨレヨレです
縫い取りは切りました。
下の布を傷つけないように
リッパーで金糸を切ります。








このあと糸を解いて平らな布にしてから
もういちど洗ってアイロンをかけます。
もう少し悩む悩む。

2017年8月29日火曜日

スエードクロスの地味な風格 25-007

来るべき冬への早めの備え?に
先日買った3種類のスエードクロスのうち
一番気に入っていたグレイでまず1足。

25-007

sold 
お嫁入りしました。
ありがとうございます。
 

 豪華スエードの風格で、と張り切って
一色で全部仕上げるつもりだったのですが、
作業が進むにつれて
風格じゃなくてひたすら地味なネズミ色、
という感じになっていってしまいましたので
ふらふらと計画変更。
前緒と鼻緒の足下の締め紐に
華やかな色合いの短冊の応援をもらいました。

次の作品は鼻緒も別布にしようと思います。






作業がとっても大変でした。
革でも布でもスエードは滑りが悪いです。
厚地でどっしりした風格がありますが、
なにせ短冊を編んで締めていくのが力技でした。
うまく体重をかけて!と言っても
年をとったら、もう無理そうですから
作るなら若いうち!?

2017年8月26日土曜日

友禅柄のモスリン

純毛のモスリンの反物を買いました。
反物は短冊作りが超楽チンなので大好きです。

かわゆいお花の友禅柄ですが、
表示の文字遣いや色のあせ方から想像するに
かなりの年月をたんすの中で生き延びた感じです。





右上の金色の○の中の小さい文字の表示

洗って縮まぬ・虫喰わぬ
防虫加工済 (毛 100%)

ではこの素材は洗わずに使うことにしましょう。
足当たりの柔らかなふんわりした暖かい純毛ぞうりが
3足とれるでしょうか。


2017年8月25日金曜日

紫系で上品にまとめました 22-008

洗い張りした(つまり高級品です!)小豆色の生地がみつかりました。
長着1着分はなかったので
ちいさめの1足をと思ったのですが、
生地の量が足りませんでした。
しかもこの生地は裁ち端がほつれやすく
短冊を切る時も編込むときも
床が糸くずだらけになりました。

同系色を探して
以前使った5歳のお祝い着の残りで
ちょうど踵と鼻緒を作れました。

22-008

  sold out 
お嫁入りしました。
ありがとうございます。



鶴が飛んでいます


2017年8月23日水曜日

週2回更新します



新作ぞうりの投稿を
原則
火曜日と金曜日の週2回とさせていただきます。



納得のいく作品をじっくり作っていきたいと思います。

 『作品』以外のジャンルは随時・不定期に更新します。

Hanaoya introduces original thong sandals
twice a week, on Tuesdays and Fridays.


2017年8月22日火曜日

高級わらじ 23-016

極上の上品さに魅せられて7/11にご紹介した羽織が素材です。
どんなにか品の良い一足が出来上がるかと胸躍らせて、、、

ところが出来てみたら、
ものすごくワラジっぽいのです。
もちろん高級シルク感たっぷりの手触りですが
見た目は自慢の鼻緒でなんとか高級感を保っていますという感じ。

23-016

¥4,000 (税込)
靴のサイズ 23 - 24.5cm程度の方にお薦めです
 

 
鼻緒編込み前はホント草鞋っぽい















ご注文やお問い合わせは
yokomican@gmail.com まで
お願いいたします。

2017年8月21日月曜日

Miss V と格闘 22-007

7/30にご紹介したValentinoのMiss V
やっとのことで草履に変身しました。
ものすご〜〜〜く時間がかかりました。
途中何回も飽きちゃいました。

22-007

¥4,000 (税込)
靴のサイズ 22 - 23.5cm程度の方にお薦めです

元々が布をたっぷり使った裾周り 2.8 m もある
プリーツスカートですから
鼻緒も含めて同じ素材で24センチサイズくらい
余裕で作れると思ったのですが大間違い。

原因は短冊を贅沢しすぎたからです。
スカートのプリーツの山と谷の通りに切った短冊は幅10センチ。
通常は6 - 7センチですから、ほとんど5割増。
短冊作りははかどりましたが、長さが足りなくなりました。
鼻緒を諦めても22センチサイズがやっとでした。
頭の中の計算がオーバーフロー!しながら
上半身からもかなり無理して切り取れるだけ切り取って
ああ、1人で大騒ぎ。

その代わり(ではありませんが)
太い紐で編んだ台には当然ながらかなりの厚みができて
まるで上等の座布団にすわったような
ほっこりしたクッション性が出ました。

鼻緒を同じ生地で作れなくなったので
鼻緒目立たせが第1と言ういつものコンセプトは諦めて
かわいい稚児さん模様のピンクを合わせました。

鼻緒に留める予定だったMiss Vのロゴマーク 合わないので諦めました。 






















ご注文やお問い合わせは
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2017年8月14日月曜日

夏休みをとらせていただきます


はなお屋は
8/14(月)から8/20(日)まで
夏休みをとらせていただきます。



Hanaoya takes summer holidays
from 14th to 20th in August.

2017年8月13日日曜日

白無垢の花嫁御寮23-015

合わせの和服を解体すると
裏地がたくさんとれます。
たいていは絹で、なかなか高級な素材です。
柄物もありますが白地も多いです。
以前から白一色のぞうりを作ってみようと思っていましたが、
リサイクル裏地はシミや汚れが結構あり
一色にすると目立ちそう。
という訳でたいていは鼻緒芯になってしまいます。

珍しいほど汚れの目立たない白裏地がとれましたので、
やっと真っ白のぞうりを作れました。
鼻緒も前緒も同じ素材で、
ついでに短冊を縫い合わせる糸も
(見えないけれど)
生成り色の絹を使いました。

白無垢の花嫁さんに履いていただきたい一足です。
場所によって違う色に見えますが1種類の素材です

 23-015

sold 
お嫁入りしました。
ありがとうございます。

短冊は贅沢に8センチ幅に切りましたので、
厚みのある柔らかな一足が出来ました。


実物の色に一番近いです








次回は鼻緒を紅絹にしてみようと思います。



  ご注文やお問い合わせは
yokomican@gmail.com まで
お願いいたします。

2017年8月12日土曜日

miniの残党 mini-004, mini-005

miniサイズは廃番宣言してありますが、
在庫の整理をしていたら2つ出て来ました。
ちょっと可愛いな、と思って
ご紹介させて下さい。

 mini-004

参考品・非売品

11センチサイズです。
台の前身はYves Saint Laurentのシルクのワイドパンツ。
大昔パリに出張したとき大枚はたいて!?買ったものです。
かなり気に入って酷使したのであちこち擦り切れて、
外に履いて行けなくなったので、
諦めてぞうりに生まれ変わってもらいました。
made in Franceの絹の手触りは高級感満載ですが
普通サイズのぞうりを作るだけの短冊がとれなかったので
ミニサイズに使いました。


mini-005

参考品・非売品

お菓子の箱に掛かっていたリボンで
5センチサイズのミニミニぞうりを編みました。
そのへんに転がっていたヒモも付けてみましたが、
首にぶら下げてペンダントという使い方が出来る訳でもなし、
可愛い!と言っては頂けても、
使いようがないので、
はい、廃盤宣言とりけしません。

2017年8月11日金曜日

ビンテージ・ピンク 23-014

地色がなんとも時代を感じさせる
独特のくすんだピンクです。
元々いつの時代のお振り袖だったのでしょう、
明治から100年超の時空を超えて
タンスの底で生き抜いたのかもと
想像が膨らみます。

前緒は振袖の裏地の赤無地です。

23-014

sold
お嫁入りしました。
ありがとうございます。
 
素材は
8/2にご紹介したレトロな色柄のお振り袖です。

2足取れるかなと思ったのですが、
吸い込まれるように短冊が減っていって
23サイズ1足つくったら
あとは鼻緒2足分くらいしか残りませんでした。
制作前に洗って干しています












2017年8月10日木曜日

冬仕様 準備万端!?

ただいま夏真っ盛りですが
冬っぽいあったかい感じの布を3種類
手に入れました。

写真を撮る技術が未熟で
素材感をお伝えできないのが残念ですが、
どれもけっこう高級感のある素材です。

今は暑すぎて冬物は見る気もしませんが、
どんな鼻緒をあわせようかと
今から楽しみです。
(言い訳はいいから早く作れ!!! )

無地3種

スエードのような手触りのグレイ


薄茶は生地裏の縞が見えます








一番大きい焦茶は何足も作れそう

2017年8月9日水曜日

野に咲くカスミソウのように25-006

6/27にご紹介した絞り模様のコットンの洋服地から
台・鼻緒・前緒の3点を同じ素材でそろえました。
鼻緒は左右対称にちょうど同じ柄を使えました。
お花の芯のピンクは編み込まれてしまって
殆ど表に出てこないのですが、
そのせいでかえって細かい白い絞りもどきの模様が
カスミソウのように見えます。

 25-006

sold out 
お嫁入りしました。
ありがとうございます。





2017年8月8日火曜日

チャイナドレスの使い方

出所不明のチャイナドレス
着る機会はまずゼッタイないので、
ぞうりの台にしましょう。

ただし綾織り?なので
表は糸が長く出ています。
ぞうりに編み込んでもしばらく使うと
長い糸が切れて見栄えが悪くなるところが多発しそう。
中表につかって表面には裏が出るようにしてみようと思います。

ああ、手間掛かりそう。

 
 上が表 下が裏

2017年8月7日月曜日

秋を待つ 23-013

付け下げの柄を目立たせたくて
台には自己主張のないクリーム色を選びました。

 23-013

sold
お嫁入りしました。
ありがとうございます。


細いグレイの縞が入っていて
それに沿って切れるので
短冊作りは超楽チンです。










鼻緒の素材は
濃い藍の地に菊や紅葉を散らした付け下げ。
前緒はイタリア製のシルクのネクタイです。
ひたすら鼻緒を目立たせる!を目標に
前緒も鼻緒の柄の緑と相性の良い
自己主張のないくすんだ緑を使ってみました。
前緒が別の色だと
ガラリと雰囲気が変わったかもしれません。
次回の課題です。



ネクタイの前緒が長く取れたので、裏の結び目を3つ作りました。




ご注文やお問い合わせは
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お願いいたします。

2017年8月6日日曜日

編み込む前の鼻緒

台を編むには布の量が足りないけど鼻緒は取れる、とか
素敵な柄がちょうど使いやすいというような時
鼻緒だけ作っておくことがあります。



モノトーンの鼻緒は長さが十分取れました。
折れて見えるのは
表に出る長さだけ
タオル地・和服裏地・ほぐしたppロープなどで
芯の周りを太らせているからです。

芯のppロープが見えている焦げ茶の方は
それほど長く直線裁ち出来なかったので
編み込んで締めるのはppロープと
別布の紐で行います。

どういう台と組み合わせるかとか考えずに
ただ鼻緒だけ前倒し?生産するので
いざ使おうと思っても
なかなか組み合わせが出来ないことがあります。
写真の2点もその例に漏れず
どちらも使わないまま時間が経ってしまいました。

2017年8月5日土曜日

イタリアっぽい色柄 21-011

7/26にご紹介したスカーフの使い途、その1です。

緑系にオレンジの入った台の短冊を選びました。
鼻緒生地のオレンジと合います。

前緒は迷いに迷って黒に白の水玉。
でもこれはもうちょっと組み合わせを考えます。
次の作品で。

21-011

  sold out 
お嫁入りしました。
ありがとうございます。
 



2017年8月4日金曜日

色とりどり、、、速やかに挫折

少しづつ残っちゃった短冊
繋ぐと色とりどりの華やかな一足が出来るかな、
と思って
在庫一掃セールみたいに
左右用に2山築いて
ひたすら編んで繋いでとはじめて見たのですが、
もともと短冊が短いのでやたら手間がかかるばかり。
創作・制作意欲は減退の一途をたどり、
繋ぎ方の左右の順番を間違えたところで
完璧に戦意喪失、全面降伏に至りました。



使い残りの短冊はどんどん溜まりますが、
よほどヒマでかつ体調の良い時に使うと決めて
貯め続けておいたほうが
精神衛生上よろしいようで。

2017年8月3日木曜日

F1 Grand Prix !? 23-012

白っぽい地色の鼻緒を目立たせようと
じみ〜〜〜に濃い色目の台にのせました。

23-012

sold
お嫁入りしました。
ありがとうございます。


鼻緒の柄はF1に出走するような
レーシングカーです。


でも作ってみると主張が消えてしまって
なんの模様だかあんまりはっきり
わかりません。

作者の意図はなかなか
思い通りには実現されないようで。














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